みなさんは畳屋(たたみや)さんがどんなお仕事をしているか知っていますか?普段の生活で使用したり、目にする畳やふすま、そんな畳やふすまを作ったり、修理する若い職人が深江にいます。親子代々、昔から地元で畳屋を営んでいる、行弘畳・ふすま店の行弘正誠さん(27歳)に、お仕事のやりがいや苦労、今現在、新たに取り組んでいる新商品へのこだわりなどをインタビューではお聞きました。
PART2
「畳」「ふすま」のお仕事
学生:畳のお仕事って普段はどんなお仕事をするんですか?
行弘:普段は一般家庭からの依頼で古くなった畳をキレイにします。表替えっていう作業になるんですよ。
学生:具体的に「表替え」を教えてください
行弘:畳は畳の土台があって、それにござを巻いてあるという仕組みになっているんですよ。そのござをはいで、新しいござを巻くという作業を「表替え」と言います。後は、新しい土台の付け替えをする作業が基本ですね。
写真左が土台、行弘さんが手に持っているのが畳の生地
畳の土台にござを機械で縫(ぬ)っていきます
学生:畳はどれぐらい保ちますか?
行弘:品物によってくるんですけど、畳裏表でひっくり返すことができて、普通に使って5年ぐらいで一回、畳を裏返しにするんですよ。そしたら裏がまだ青青してるからですね。また裏側を破れるまで使って、破れたら交換と言う感じですね。
学生:ふすまのお仕事は何をしてますか?
行弘:ふすまの方も、張替えと作り替えを行います。
学生:ふすまはどれぐらいもちますか?
行弘:畳と同じときに変えとけばちょうどいいですね。
学生:お仕事は日中にすることが多いんですか?
行弘:基本、日曜日は休みなんですけど、それ以外はずっと仕事場で作業してますね。
学生:だいたい何時からはじめて何時に終わるんですか?
行弘:だいたい8時から初めて夕方5時ぐらいには終わります。後はお客さんの具合で、夜に配達してくれとか、日曜日やないとおらんということやったら日曜日に作業をせないかんし、ということで時間が変わったりもします。
学生:配達もしているんですね。ちなみに、畳・ふすま屋はいつ頃からはじめたのですか?
行弘:畳屋は、僕のひいおじいちゃんの代からはじめたそうです。僕で4代目です。もともとは畳だけだったんですが、1人で父がここをやりはじめてるようになってから、ふすまもはじめました。