みなさんは畳屋(たたみや)さんがどんなお仕事をしているか知っていますか?普段の生活で使用したり、目にする畳やふすま、そんな畳やふすまを作ったり、修理する若い職人が深江にいます。親子代々、昔から地元で畳屋を営んでいる、行弘畳・ふすま店の行弘正誠さん(27歳)に、お仕事のやりがいや苦労、今現在、新たに取り組んでいる新商品へのこだわりなどをインタビューではお聞きました。
PART5
これからの目標!
学生:これからの目標を教えてください。
行弘:糸島の畳屋さんと言えば、家と言われるような畳屋さんになるのが一番の目標ですかね。
学生:畳屋さんは深江地域だけでどれぐらいあるんですか?
行弘:深江だけでも3件あるんですよ。前原とか合わせたら10件以上あるんですよ。
学生:その中で一番に?
行弘:はい、一番です。
学生:そのために、何をしていきますか?
行弘:畳の張替(はりか)えなどの仕事は当たり前にできないといけないので、それ以外の小物作りとかでしっかり宣伝(せんでん)をして、技術を持っているっていうアピールをしたいですね
学生:なかなか、畳の張替えだけで評価を普通の人に気づいてもらうって難しいですよね。
行弘:もう仕上がった段階でしか見ないからですね。それが、どれだけの技術があるってわからんからですね。だから、小物やバックなど細かい物が作れることで、技術があるというのを知ってもらえるかなって思っています。
学生:最後に畳の良さを教えてください。
行弘:畳は家を長持ちさせるためには一番いいんです。梅雨時のしっけが多い時に、畳がそれを吸収してくれるんですよ。逆に、乾燥した時にはしっけを吸ったのを発散させてくれるんですよ。だから、家の柱などをしっけから守り、調整するから、家が長持ちします。昔の家で、何百年、持っているのはほとんど畳を使っている場合が多いんですよ。
学生:はじめて知りました。日本の気候にあっているんですね。畳が、今でも私たちの生活に残っているのには理由があるんですね。どうもありがとうございました。
<取材をしてみて…>
若くして畳屋の仕事に就いた行弘さん、ただ畳やふすまの仕事をするのではなく、自分で新しい小物を開発している。畳やふすまは、洋式の家やフローリングが増える中で減っています。そんな中で、新たな形で畳を知ってもらおうと、小物を作って挑戦をする姿勢がとてもカッコいいなと思いました。今後、行弘さんが糸島の畳の業界(ぎょうかい)で有名になって、新しい小物がどんどん出てくるのを楽しみにしています。
取材:ふっくい
写真:もずく